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 この映画が描く光州事件は、1980年5月に光州市を中心にして起きた民衆蜂起です。



全斗煥(チョン・ドゥファン)は相次ぐ戒厳令の発令と民主化運動を弾圧する。


各地で衝突が起きていた。


光州でも学生を中心に大規模なデモが実施され、それに対して非常戒厳令が発令された。


軍と民衆との大規模な衝突に発展した。




 軍が市民を大量に殺害するなどの凄惨な事件でした。


韓国の民主化のプロセスを語るうえで絶対に外せない大きな事件として知られている。


ソン・ガンホ演じるタクシー運転手は家賃も滞納、民主化デモも商売の邪魔としか思っていない。


ある日、10万ウォンの支払いを耳にして同僚の仕事をかっさらう。


何も知らずにドイツ人ジャーナリスト、ユルゲン・ヒンツペーターを光州まで乗せていく。


そして、報道規制が敷かれ軍が道路を封鎖している陸の孤島、光州に入る。


そこで目にした凄惨なデモ隊VS警察の姿を見て目を見張る。


 ガンホはソウルに一人残した娘の為にジャーナリストを見捨てて帰ろうとする。


が、食堂で目にしたテレビ画面では嘘の情報が放送されていた。


国民に対して事実を知らせないといけないと目覚めて光州に戻る。


 そして事実を記録したジャーナリストを再び乗せ、艱難辛苦を振り切りソウルへ戻る。


ラストに実在のヒンツペーターがインタビューで「あの時の運転手に会いたい。」


「あなたが居たから世界に事実を知らせる事が出来た。」


もう、涙もろいのでじわじわと涙が出てくる。



ソン・ガンホさん、素晴らしい役者さんですね。


最初と最後では顔の表情も全く違います。