アマゾンプライム   2014年  122分





演技派のチョン・ジェヨンさんの凄さを再確認となった映画でした。


ストーリーは暗く重いですが親として色々と考えさせられました。





あの雨の日に駅に迎えに行ってれば・・・


帰り道で車に引き込まれて廃墟でレイプされ殺された娘。







警察署の前で呆然とするサンヒョンの携帯に犯人の名前情報が入る。






17歳の少年二人が実行犯でチョリョンの部屋に忍び込む。


そこで見たビデオに映し出された娘の最後の姿に我を忘れチョリョンを殴り殺す。


もう一人の犯人、ドゥシクを追って雪山に行くサンヒョン。


合間に警察署で「殺されるほど悪い事したか!」と喚くチョリョンの親。


レイプされ自殺した娘の親が「犯人を捕まえて!殺してやる!」と喚く。


それぞれの親の立場は観る側の親の気持ちも試されているように感じました。


少年法で守られていて法律は守る為にあると知ってはいてもね・・・。


最愛の娘を殺された親とすれば復讐に走る気持ちも分かります。








イ・ソンミンさんもいい味出してましたね。


刑事として法律を盾に出すけどサンヒョンの気持ちも分かる。



その二つの揺れる気持ちを表情で演じ分けていました。


若い刑事ソ・ジュニョンは完全にサンヒョンの味方でした。


物語に引き込まれましたが雪山でのシーンはちょっと長かったですね。


あそこは、もう少し短く終えてもと思いました。


ラストに人混みの中で犯人と対峙するサンヒョンの複雑な気持ち。


あの表情を観てるうちにライフルの引き金を早くと思う気持ち。


殺して気が済むのかと言う刑事の言葉に考えてしまう。


「残りの人生などありません」


あの言葉に対しての覚悟があったんでしょうね。


刑事に撃たれて倒れる直前に目に浮かぶ娘の笑顔。


情報提供したミンギは警察にチクったとドゥシクから脅されるかもと怯えていた。


そのミンギに「法律より怖いアイツはすぐにシャバに戻る」と言う刑事の言葉。


少年法に守られるだけでいいのか?本当に考えてしまう。


この映画の日本版は寺尾聰さんが演じていると知り、日本版も観てみたいと思いました。