最愛の子 [中国映画]
2014年に中国で上映の「最愛の子」
ネットカフェを経営しているティエン(父)と3歳のポンポン(息子)の二人暮らし。
母親ジュアンは離婚してからお金持ちと再婚している。
週に一度の面会日からティエンの元に帰って来たポンポン。
近所の子供達がポンポンにスケートを見に行こうと誘う。
その時にカフェの客同士が喧嘩を始める。
ポンポンを頼むと言って客同士の喧嘩の仲介に入る。
スケートを見ているポンポンが後ろを振り返ると車に乗って帰るジュアンを見つける。
「ママ~、ママ~」と追いかけるポンポン。
車は走り去り、行きかう車の間からポンポンは誘拐される。
帰って来ないポンポンに気がついて探すティエン。
警察に届けるも居なくなってから24時間経過しないと動かないと言う警察。
駅のホームで探すティエンのすぐそばでポンポンを抱える犯人が電車に乗って遠ざかる。
細かく書くとネタバレになるので間を省略。
3年後に中国東部の農村で見かけたと言う情報が入る。
情報提供者にその子がポンポンならお礼金を渡しますと言う。
「苦労されたでしょう。お礼は要りません。」と答える。いい人も居るのね。
アヒルに餌を上げてる子の額の傷を確認してポンポンだと抱えて走るティエン。
育ての母親のホンチンが村人と一緒に「誘拐だ~。」と追いかける。
実の父親なのに顔を叩いて追いかけて来るホンチンに「母ちゃん、母ちゃん」と泣くポンポン。
3歳の記憶は消えて6歳になるまで一緒に居た母が本物の母と思っている。
そしてポンポンに妹が居る事が発覚する。その妹もホンチンの子ではない。
ポンポンはホンチンが子供を産めない体だから他所の女に産ませた子だと言う。
妹は工事現場で捨てられていたから拾って来た子だと言う。
間に警察が介入して無事に実の親元に戻る。
しかし、なかなか馴染まないポンポン。
そして6か月間、服役してたホンチンが出て来た。
せめて施設に引き取られている妹だけでも引き取りたいと弁護士事務所を訪ねる。
追い返されたホンチンと弁護士カオが縁があってカオが弁護を引き受ける。
このカオには認知症の母親が居る。
どんなに罵倒されても怒らず「僕が悪かった。」と面倒を見るカオ。
一人っ子政策によって一人で親を支えなければならない中国の問題も出て来る。
この一人っ子政策が中国の誘拐事件が増えてる原因です。
転校先の学校で「お父さんはティエンでお母さんはジュアンで妹は・・・」と
自己紹介するポンポンを窓から見守るティエンとジュアンの笑顔が現在の生活を物語っている。
ホンチンが亡き夫の同僚に工事現場に捨てられていた子と証言してもらう為に・・・
お金は足りないので自分の体を投げ出す。
弁護士カオの母親の面倒を見るために健康診断を受けて妊娠してる事が分かる。
子が出来ない原因は夫だった。
画面は病院の廊下で泣き崩れるホンチンからフェードアウトする。
ラストにモデルとなった親と子が登場する。
何年かして実父が農村に戻った育ての親の元を訪ねる。
「ここで前は4人で食事してたの・・・今は一人で食べてる。」
モデルと子役の子が肩を組んで画面に登場。
観終えてからじわ~っときて観て良かった映画だと思いました。